JavaDayTokyo2014に行ってきた
去る5月22日に行われたJavaDayTokyoに行ってきました。
去年の秋葉原に引き続き、2年連続の参加です。
参加して思ったことを書き連ねてみます。
日本Oracleの本気度アップ
秋葉原UDXから品川プリンスに変更になり、会場に余裕が出来ました。
去年はすし詰め状態だった基調講演もゆったり聞くことが出来ました。
椅子も柔らかく座り心地もよいものが用意され、腰痛持ちの自分でも安心して参加出来ました。
さらに待望のJavaSE8日本語ドキュメントのリリースも発表。
SE7の日本語ドキュメントが去年のJavaDayTokyoだった気がするので、それに比べれば非常に早いリリースだと思います。
これがきっかけで、日本でもJava8が一気に浸透していくのではないでしょうか。(願望)
IoT重点の基調講演
基調講演の50%以上はIoT関連のものでした。
驚いたことに、本家JavaOneの基調講演で登場したDukePadやチェスロボットが登場したこと。
Oracleが日本の市場を重視していることが伺えます。
わざわざアメリカに行かなくても日本でOK、ではなくいつかは本家でお披露目の瞬間でみたいです。
マインドストームのDukeも登場し、会場はとても盛り上がっていました。
日本からもNECのパペロが参戦し、流暢なお喋りを披露してくれました。
MindstormやRaspberry Piのような小さなデバイスでほぼJavaSEのコードが動くことは、開発者が今まで持っているスキルでできることを広げてくれる夢のある話です。
だってこちらが何もしなくても出来ることが広がっていくんんですよ?
Lambdaをマスターしているうちに、ロボットも動かせるようになるなんてすごい時代になったものだと思います。
端末の性能も向上していけば、できることはさらに増えていくのではないでしょうか。
その反面EEは・・・
『C-1 Java SE 8時代のJava EE 7アプリケーション開発』では、MindstormとJava EE7を組み合わせたデモが披露されました。
ブラウザとGlassfishはWebSocketで接続、GlassfishとMindstormの間もWebsocketで接続し、JavaSEとJavaEEだけでもブラウザからリモートコントロールするアプリを作れることを示してくれました。
今後、エンタープライズなWebアプリしか作ったことがない人でも、IoTを使いこなせる様になるというのは開発者にとって嬉しい事です。
ここまで出来るようになっているにも関わらず、JavaEE7準拠のアプリケーションサーバーが遅れていることが非常にもったいない。
Glassfishは有償サポートがなくなった上、4.0.1が今年のJavaOneにようやくリリース(できればいいなぁ)という状況。
WebLogicは今年中は厳しい。
WASが辛うじて今年間に合いそう?
日本のベンダーはどうなってる?
こんな状況だと、せっかくのいいものが個人で楽しんだり教育での使用にとどまってしまいます。
Javaユーザーが多いエンタープライズな方面でも使えるようになってほしいです。
IoTの端末部分がいろいろ進化しても、肝心のクラウドで使うものが遅れてちゃあ・・・。 Oracleさんもそこんとこわかっているとは思いますので、今年のJavaOneでの巻き返しに期待です。
とにかくLambdaだ!
あとはJavaSE8と言うよりLambda祭り。
Lambdaは難しそうに見えても文法の仕組みを知ってしまえば書くのは簡単。
でも奥が深くて使いこなすのは難しい。
そして、使いこなせれば強力な武器になる魅力的な機能です。
Lambdaについては使いこんで慣れることが肝心だと思います。
Lambda100%セッションとしてはA-4を聞きましたが、イキナリ聞いただけではほとんど理解できないんじゃないかなと思います。
A-2の続きだったようですが、Lambda知識0でA-2→A-4と聞いてついてこれた人はなかなか少ないのではないかと。
初めてのLambdaとか入門Lambdaというイベントは、今年一杯で終わりそうな気もするので、なるべく早いうちにJava8に慣れておくことが重要です。
あとは、日本語APIリファレンスが出たので、StreamAPIはちゃんと読んでおこうと思います。
注釈に重要な情報が大量に書いてありました。
特にparallel使って見るときは読む必要があります。
その他もろもろ
コミュニティ寄りの人もスーツな人もどちらも楽しめるバランスになっている良いイベントだったと思います。
IoT関連の展示も面白く、Raspberry Pi、Mindstormのいずれも完売する人気っぷり。
Mindstormは欲しかったけど、10万ドル、ぽんっと出してくれるほどお財布さんが優しくなかったので泣く泣く諦めました。
ゴールデンウィークの月に行うのが悪いと思います。
それでも重箱の隅をつつくように注文をつけるのであれば、遠路はるばるお越しいただいた人向けに荷物の預かり所(もしくはその案内)があったほうがいいとは思います。
荷物が多いとかさばりますし、セッション聞くのも大変です。
あの人混みでキャリーバックを引いてる人がいて、案の定轢かれました。。。